不動産用語集


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ADSL

 【ADSL】

 通常の電話回線を使用して高速の情報通信を行なう技術のこと。ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)の頭文字をつなげたもの。

ADSLは2000年以降、日本全国で通信事業各社によって家庭用サービスが開始されている。
通常の電話回線を使用する通信技術としては「ダイヤルアップ接続」があるが、ダイヤルアップ接続では通信速度が遅く、インターネットの画像送信に時間がかかるという問題点があった。
これに対してADSLでは通信速度が2Mbpsから数十Mbps(bpsは1秒間に1ビットのデータを送信できるという単位)程度と高速であるので、インターネットの画像送信が瞬時に行なえるという長所がある。また使用料金(専用モデムのリース料金を含める)は、使用時間に関係なく1ヵ月当たり4,000〜6,000円程度の定額制となっている。

なお、さらに高速・大容量の情報通信を行なう技術として光ファイバーがある。


ALC

 【ALC】

 「Antoclaved Light Weight Concrete」の頭文字を取ったもの。日本語では「軽量気泡コンクリート」と表記される。
「軽量気泡コンクリート」は、工場でセメント等に発泡剤を混ぜて、高温高圧の状態で養生したコンクリートである。その特長として軽量にもかかわらず強度があり、耐火性や遮音性にも優れていることが挙げられる。


ALC造

 【ALCぞう】

 ALC造とは、 ALC製のパネルを使用した建築構造のことである。
以前は高級戸建住宅の外壁や間仕切りをALCとすることが多かったが、最近では賃貸マンションにもALC造が多用されるようになった。


GIS

 【GIS】

 Geographic Information Systemsの頭文字を取ったもの。「地理情報システム」と訳される。
GISとは「地理情報を総合的に管理し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術」のことである。土地利用、住民台帳、ライフラインなど省庁や企業が個別に作成してきた各種の地図データを統合し、統一的に扱うシステムである。

1995年1月の阪神・淡路大震災の反省をきっかけに、政府は同年9月、各省庁局長級による「GIS関係省庁連絡会議」を発足させた。2002年2月に決定された「GISアクションプログラム」によれば、2006年までにGISの基盤をおおむねつくり上げることが予定されている。
(詳しくはGPSへ)


GPS

 【GPS】

 Global Positioning Systemの頭文字をとったもの。「地球測位システム」と訳される。

人工衛星から電波を発信し、電波を発信した時刻とその電波を受信した時刻との差を計算することによって、受信者と人工衛星との距離を割り出し、さらに複数の人工衛星について同様に距離を割り出すことにより、受信者の現在位置を知ることができるという位置測定技術。もともとは冷戦時代に米国国防総省が開発した軍事技術である。そのため民生用に使用されている人工衛星の電波は精度が低く、位置測定において最大100mの誤差が生じるといわれている。

こうしたGPSの精度の問題点を克服するため、1997年12月にわが国の科学技術庁(現・文部科学省)航空科学研究所では「リアルタイム・キネマティック」方式という新しいGPS技術を開発した。この方式は頭文字をとって、RTK-GPSとも呼ばれている。
RTK-GPSでは、あらかじめ位置が正確にわかっている位置基準点と、移動可能な受信機が、ともにGPS衛星からの電波を受信する。それと同時に位置基準点から受信機へと無線により補正用のデータが送信される。こうして、受信機側では位置のずれを自動的に修正し、受信機の正確な位置を高精度で測定することができる。その誤差はわずか数センチで、精度は通常のGPSのおよそ1,000倍に達する。
そのため、土木・建築の測量においても、RTK-GPS受信機を使用することにより、カーナビのような感覚での精密測量が可能となる。またRTK-GPSはリアルタイムで高精度の位置情報が得られることから、高度道路交通システム(ITS)への応用が期待されている。

こうしたRTK-GPSを活用するには、RTK-GPS用の受信機が普及すると同時に、あらかじめ位置が正確にわかっている位置基準点が多数整備されることが必要である。この点について国土交通省国土地理院は2002年度から3年計画で、RTK-GPSに対応する「電子基準点」の整備を進めている。電子基準点は高さ約5mのステンレス製の塔で、アンテナ、受信機および通信用機器で構成される。電子基準点の位置は毎日精密に測定され、地殻変動によるずれが補正されている。このような電子基準点の位置情報をリアルタイムで提供するサービス(「GPS民間活用基盤」という)も一部地域ですでに稼動している。

こうしたRTK-GPSの実用化に伴って、1995年から各省庁が連携して検討を進めてきたGIS(Geographic Information Systems:地理情報システム)の推進にも拍車がかかるものと予想される。
GISでは「世界測地系」に準拠した地図情報の集積が必要となるが、RTK-GPSは「世界測地系」に準拠したデータシステムである。しかもRTK-GPSでは前述のように高精度の測量が可能となるので、これまで困難とされてきた各種の地図情報を統合するデータベースの構築が進展するものと期待されている。


HRC

 【HRC】

 Hard Reinforced Concrete=高強度コンクリートのこと。
設計基準強度が大きいため、超高層RC、SRC造建築物が可能である。また、高強度化により柱、梁部材の断面を低減しスパンを長くとることができるため、コストダウンや空間自由度が増大する一方、工期を短縮できるメリットがある。


LDK

 【LDK】

 「リビング・ダイニング・キッチン」のこと
リビングは「居室」、ダイニングは「食事室」、キッチンは「台所」であり、リビング・ダイニング・キッチンは「居室兼食事室兼台所」という意味である。

不動産広告を規制している「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」では、広告中に「LDK」と表示する場合には、「居室兼食事室兼台所」として使用できるだけの広さと機能を備えていることが必要であるとしている(不動産の表示に関する公正競争規約第15条第25号)。

ただし具体的にどれだけの広さが必要かは、この表示規約では規定されていない。


L値

 【Lち】

 音をどの程度遮るか(遮音度)を数値で表したのが遮音係数で、L値という。この数値が小さいほど、遮音性能が優れていることを表す。


NGO

 【NGO】

 「Non Governmental Organization」の頭文字を取ったもの。
「民間非政府組織」という意味である。


NPO

 【NPO】

 「Non Profit Organization」の頭文字を取ったもの。
「民間非営利組織」という意味である。


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