色々考えましたが、私は長期での日本経済の行方には見切りをつけました。やはり来年から定年を迎える団塊の世代が70歳になる10年後以降日本経済の衰退は想像を越えたものにならざるを得ないでしょう。このような未来において、若いあなた達は果たしてどういう人生を送るのでしょうか。
歳出削減をするだの、させないだの愚かな論議です。少し真剣に人口分布を見てみれば誰にでも、もはや財政危機が回避できないのは明白な事です。例えば今度消費税率を上げるドイツです。福祉的には日本より進んでいますが、人口の分布ははるかに健全です。しかし、彼らの消費税は19%になるのです、ほとんどの日本人の所得税より高率の税金を払わなければいけないのです。要するに日本も思い切って歳出を切らなければそれだけの歳入が必要だという事です。
もはや、事は年金が貰えるとか、貰えないというレベルではありません。労働人口の減少による需要の低下・税収の減少、地方&国家財政の破綻、円の暴落、この現在の軌道を修正するには大胆な改革が必要でしょう。それも単なる削減ではなく国防や治安といった国家の役割のミニマイズが必要となるのではないかと思います。しかし、残念ながらお上への依存に慣れた日本人にはそれはできません。おそらく、いなごのように日本を食い潰してしまうでしょう。
そもそも、新車販売の前年割れが続く衰退する国にこれ以上の道路や新幹線が誰の為に必要なのでしょうか、土建屋を延命するだけの愚かな事です。
円の暴落によるハイパーインフレ、長期予想で言って来た事ですが、予想以上の少子化が進み現実味をおびて来ました。1500兆円の金融資産が数%避難を始めれば円は暴落すると言われていますが、私は円の長期低落傾向が定着する5〜6年後資産運用にちょっと敏感な富裕層で再び外貨預金がブームになり、10%くらいは外貨に逃げるのではないのではないかと思っています。
残された時間はおそらく10年というのが目標として区切りが良いと思います。貯金ではそこそこの収入が有っても10年で1,000万円が良いところでしょう。不動産を使って10年でまとまった資産を作るというポートフォリオは手持ち資金の乏しい若者には外す事ができないと思います。もちろん才能の有る人は株のデイトレやFXをやるのも良いでしょうが、急いては事を仕損じるという事も考えなければいけません。まあ、現在のように景気の先行きが非常に不透明な時は集中投資よりもポートフォリオをちょっと考える必要が有ります。
10年後以降、どうなるか?おそらく私は救命ボートから沈むタイタニックを見るように海外から傍観する事でしょう。公徳心が無いようですが、健康上の問題も抱えていますし、もはや、ディカプリオのように当事者として何かしようという年齢でもありません。
先日も遊びに来た博識の山田さんが国の将来に責任を持たない政治家や官僚を嘆いていましたが、奢れる者は久しからず、それが歴史なのですね。継ぐ者としての結果への責任を放棄したら遅かれ早かれ終りなのですよ。
まだ大丈夫、まだ大丈夫と思っていたら、崩壊は連鎖反応で急速に進みます。さあ、皆さん10年後の選択肢を増やす為に残された10年頑張りましょう。
10年後、余生を送っている南の島でお会いできる事を期待していますよ。
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