資産(財産)とは、「通貨」か「株」か「不動産」の三つしかない
あなたは、「投資」と「投機」の違いを、どのように認識しているのでしょうか?
どちらも何か儲かりそうな、それでいて騙されて損をしそうな。
魅力もあるけれど、危険も伴う行為として認識されている方も多いかと思います。
それにしても相も変わらず、つまらない「投資話」に引っ掛かる人の多いことに驚きます。
なぜ、騙される人が絶えないのか?
それは、騙される人のほとんどが、「投資」と「投機」の違いをよく理解していないからではないでしょうか。
「投資」と「投機」は、一体何がどう違うのか?先ずこの基本中の基本を一緒に考えてみませんか。
以下は、ぼくが考える「投資」と「投機」の違いです。
「投資」とは、「株か不動産に資金を投じること」
「投機」とは、「偶然の利益を狙って、株か不動産以外の物に資金を投じること」
投資先というのは世の中に無数にあるように捉えている人も多いと思いますが、株か不動産以外の物に資金を投じることは、「投資」ではなく「投機」だと思います。
偶然の利益を狙う「投機話」を、さも儲かりそうな「投資話」という甘〜いオブラートに包んで話を持ってこられた時点で、既にその「投資話は危ない」と認識すべきです。
「投資」も「投機」も、「資金を投じる」という意味では、似たような物なのではないか?
確かに、「資金を投じる」という意味では、「投資」も「投機」も、似たような物なのかもしれません。
しかし「投資」と「投機」には、同じ「資金を投じる」という意味に、決定的な違いがあります。
資本主義において、すべての人が共通する価値として認識できる物とは、「通貨」か「株」か「不動産」の三つしかありません。
誰もが共通する価値として認識できる物を「財産」と言い換えるなら、「投資」とは、「財産の所有形態を変えている」だけなんです。
「通貨」という、誰もが共通する価値として認識できる財産を、「株」という、誰もが共通する価値として認識できる財産に、形を変えて所有する。
「通貨」という、誰もが共通する価値として認識できる財産を、「不動産」という、誰もが共通する価値として認識できる財産に、形を変えて所有する。
つまり「投資」という言葉には、単に「資金を投じる」ということだけでなく、「資金を株か不動産という財産に投じる」という意味が含まれていると思います。
「財産は三つに分けて所有しろ」とは、昔からよく言われる言葉です。
つまり財産を、「現金」(預貯金を含む)「株」「不動産」の三つに分けて所有しておけという意味です。
そういう意味では、自分の財産を、「現金」(預貯金を含む)「株」「不動産」の三つのサイクルの外で運用すること。
つまり「投機」とは、やはり「投資」よりリスクが高いと思います。
では、資金を株か不動産に投じる「投資」というのが安全で、確実に利益があがるのか?というと決してそんなことはなく、株や不動産投資に失敗し、自己破産をする人もいますから、投機が危険で投資が安全ということではありません。
危険というなら、どちらも危険な要素が含まれています。
又、株や不動産取引においても、「偶然の利益」を狙う、いわゆる「投機買い」もあります。
所詮、偶然の利益を狙う「投機」とは短期戦。
やはり「株式投資」にしても、「不動産投資」にしても、「投資」とは長期戦で、じっくりと腰をすえて臨むべきものだと思います。
ぼくは「投資」と「投機」の違いをこう解釈し、「不動産投資」と「株式投資」(といっても、一銘柄だけですが)を実践しているのですが、あなたはどのようにお考えになるのでしょうか?
著書紹介
『住宅ローン地獄からの生還』 マイブックル
『住宅ローン破綻 競売があなたを救う〜実践者が語る最後の解決策』 早稲田出版
オフィシャルブログ 『瀬谷流プチ不動産投資日記』
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