私だって社会人になって少しお金に余裕ができた時、どうやって運用したら良いかなんて何もわかりませんでした。ただ当時はビッグだとか一時養老保険とか7%程度で廻る金融商品が有ったのでそこから始めたものです。
現在はご存知の低金利で高収益を狙うといきなり外貨預金だとかファンドになってしまって、初心者にはどういうリスクが有るのかよくわからないという状態になってしまいます。
とにかくマクロ経済がどういう状態なのか?為替はどういうトレンドに有るのか?これに即答できない人がこういうものを買うのは無謀です。なぜなら、こういう外貨&ファンド物は時期を誤ると増やすどころか減額保険と呼ばれ訴訟に発展した変額保険のようになってしまうからです。
夏頃だったか、私がこれから円高になると言ったら、円は強くなる事は無いから円資産は持たないとむきになった人がいましたが、10年20年の超長期的な展望を現在に適用する事は馬鹿げた事です。おそらく超長期では日本は衰退し円安は避けられないでしょう、これは私自身これまでも言って来た事です。しかし、だから今円資産を持たないのではなく、それまでに投資を回収し利益を得れば良いのです。最終的に売るとしてもその時期は、為替のトレンドを見ていればすぐにわかる事です。
投資で成功しようと思ったら不動産と合わせて株も為替も勉強しなければいけません。経済もチャートの読み方も知らないで相場で勝つ事は有りますが、最後まで残れるかと言われれば可能性は低いと思います。株や為替は大きなドローダウンを喰らうと撃沈します。私だって普通の人だったら死んでいるような奴を何発も喰らっています。というか、喰らった事の無い投資家はいないでしょう。
それに対し現在既に1/5程度の価格になっている投資マンションで致命傷を追う事はまず無いでしょう。例え500万円のマンションの含み損が100万円になってもロスカットを考える必要はありません。そして、不動産の強みは例え塩漬けになっても家賃収入がある事です。これがキャピタルゲインを狙う投資に対して大きなアドバンテージです。
初心者が出航した途端2月や8月の時のようにいきなり撃沈されるとおそらく投資なんて2度とやらないと堅く決心してしまうでしょう。それよりも不動産投資でお金がお金を生むって面白いじゃあないのという経験をし、徐々に精神的な耐性を獲得してほしいものだと思います。
初心者に重要な事はお金がお金を生む快感を経験し、まず自分に対する消費がいかに馬鹿げたものか気付く事です。その為にはすぐにポジションが死ぬような投資は適当ではありません。投資の敵は消費の快感です、これさえ克服できれば後はリスク許容度に応じて何をやるかはぼちぼち試して行けば良いのです。
将来に不安が有って何か行動しなければと思うのだけど、だらだら月日が過ぎる。多くの人はこうやって結局何もやらないで、後でやっておけば良かったと言います。私の歳になって周囲のほとんどの人間はそんなものですが、そういう時私はこいつらはパンツをはいた猿だなあ内心思っています。猿はその日暮らしで将来に備えリスクはとりません。
ZONEの話は難しいという話ですが、60歳になって始めたテニスは、試合はできるが勝てないよ、という事で早めにテニスを始めておきましょうという事です。この試合ができる事と勝てる事を混同している人が多いのですね。
その内日本市場は中国メーカーに占領されて、武力で占領されたが経済で逆襲したと言われる日が遠からず来るのです。これからは、こういう人間とも競争しなければいけないのですから、もはや半端な能力では勝てません。できるだけ早く投資脳を育てるのですよ。
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