不動産投資コラム マンション投資の鉄人

マンション投資の鉄人

第九の鉄人   神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

不完全燃焼の定年者達。:自分が、自分の人生を自分にとって価値が有るものにする。

 団塊の世代の定年に先がけて定年して行く人達が増えて来ました。そういう中で最近定年する人達の態度が数年前に定年した人達と比較して何かすっきりしないという印象を受けていたのですが、先日知人と食事をしていて原因がわかりました。結局、バブル崩壊による景気の低迷と同期が増えた結果により予定していた出世ができなくてサラリーマンとして不完全燃焼なのです。もっと責任の有るポジションにつければもっと豪快な成果が出せたのにその機会が与えられなかった、というところでしょうか。



私も試験とかスポーツとかで何かテンションが上がらないでだらだら終わってしまって不快な思いをした事はありますが、おそらく人生自体がああいう感じなのでしょう。

しかし、試験やスポーツなら次が有りますが、残りの人生でこの気持ちをどうやって昇華させるのか私にはわかりません。退職金で事業を始める人がいるのはこういう気持ちが背中を押している為なのかもしれません。しかしながら、60歳になって収益をあげるビジネスを立ち上げる事ができるほどこの資本主義社会は甘くありません。皆さんも貸し店舗のお店がころころ代わるような事実は見ておられるでしょうが、そこに有るのは悲劇だけです。



ビジネスで成功するという事はそのビジネスにおいて競争優位でなければいけません。具体的に財力・知力・人材・情報等でコンペティターより秀でない限り勝てません。そして個人のビジネスで競争相手に対し優位に立つには自分の知力と経験、それにこつこつ築く財力しかないのです。若い人にはじれったく気の遠くなるような話でしょうが、急いては事を仕損じるのです。



ヴィトナーの私はLVMH傘下のタグホイヤーの動向にも注意を払っていますが、着々とブライトリング潰しの戦略が打たれて行くのには恐ろしいものを感じます。おそらく数年以内に国内人気NO.1の腕時計はタグホイヤーになるでしょう。こういう企業の行動から背後に有る戦略を推察するというのは過去の結果のケーススタディよりよほど面白いものです。そう、戦略というのはこうやって着々と自分の競争優位を構築して行く事なのです。企業と個人ではもちろん規模は違いますが、基本は同じです。



この春、後輩に出世競争で追い越され鬱になって休んでいる知人もいますが、自分というエンジンを企業を通してしか地面に伝えられない人は本当に可哀想なものです。高出力のエンジンを空ぶかししてオーバーランさせても誰も得るものはありません。とにかく若い内から企業以外に自分の力を地面に伝える副業を構築する事です。将来的に企業で燃焼するか、副業で燃焼するかはその時が来たら選択すれば良いのです。その時になって、選択肢が無いというのが一番いけません。



おそらく日本に知的に優秀な人というのはかなりの数いると思います。しかし、自分で満足が行くように定年を迎える事ができる人はわずかのように感じます。なぜならば、自分と結果の間に他人による人事考課という自分ではどうしようもないものが入ってしまうからなのです。不本意な結果を引きずって人生の後半を生きてもみっともないだけの事です。



私は、もう20年近く内心は「渡る世間は馬鹿ばかり。」と思って生きて来ました。こういう極端な考えが正しい生き方と自分自身思っていませんでしたが、こうやって周りからぼやきばかり聞こえて来ると方針としてNot so bad.だったのかなあと感じます。



 多くの人達が人生を通して追求するものに価値が無いと気付いたと言ったのはアインシュタインですが、地位だの財だの自分の気持ちの持ちよう次第なのです。自分が、自分の人生を自分にとって価値が有るものにすれば良いのです。将来の自分のレゾン デートルを決めるのは他人ではなく自分なのです。

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