不動産投資コラム マンション投資の鉄人

マンション投資の鉄人

第九の鉄人   神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

四次元思考で未来を作る。 : 失敗は合理的掘下げで再発防止をはかる。

"横浜の中田市長が日産本社の誘致に成功されました。みなとみらいという不良資産を一気に優良税収物件に変えるとはまさに現在の錬金術師です。おそらく、本丸が移転すれば将来新たな城下町が形成されるところまで読まれているのでしょうが、こういう行政インセンティブが打ち出せるとはさすが優秀な人は違います。

ところで、皆さん首都回帰が起こっているというと沈んでいるのは地方ばかりだと考えられておりますが、現実には首都圏ではひどい近隣窮乏化効果が発生しております。オフィースの空き室問題にしても最後に割りをくったのは横浜といわれています。そういう意味で今回の日産本社誘致は未来から見た時横浜にとっては累積税収という視点で歴史的なイベントになると思います。歴史にもしは有りませんが、もし千葉やお台場にとられていたら横浜の未来はかなり暗いものになっていたでしょう。

今日、車を運転しながら、なぜ多くの人が億万長者になるというこんなに簡単な事ができないのか、考えていてふと四次元思考という言葉を思い付きました。色々な人と話して何かずれているなあという感じを表すのにはなかなか良い表現ではないかと自分では思うのですが、ちょっと難しいでしょうか。

例えば、私のシステム手帳にはデイリー・マンスリーに加えて自作のイアリー・5イアリーという物が有ります。そこには10年後くらいまでに起こりそうな事とやるべき事が書いて有ります。つまり、私は関係する事象に関して10年後までの想像の世界とアクションプランを持っているのです。

なぜかほとんどの方が、5年後10年後のイメージを持ちなさいと言ってもできないようです。どうも脳に時間軸と3次元の世界を融合させるソフトが欠如しているようです。最近、未来に対して明るい話が無いのでこういう思考経路が退化してしまったのかもしれません。

正直、60歳で3億円の生涯所得をもらって定年して、別荘の一つや二つも無く運用資産が1億円も無いなんて冗談のような話です。そのファイナンシャル能力は全くおそまつというしかありません。結局、右肩上がりの経済が資産運用という意識を醸成しなかったわけでしょうが、長所により滅ぶという典型のような話です。

そして、挙句の果てが飲み屋でもっと良い大学を出ていれば人生が変わったかもしれないなどとぼやくとはとんだ誤認識です。受験勉強での怠慢を爺になって嘆くより、なぜ社会人だった30年間にファイナンスの勉強をしなかった事を嘆かないのでしょう。

東大出の友人が社会人になって10年目くらいの時でしょうか、東大に行くと人生が変わると思ったけどそうでもなかったよと言って独立して成功しましたが、優秀な人というのはちゃんと押さえどころを押さえているものです。

しかし、年をとってこのように基本的に思考プロセスのおかしい人が多いのには幻滅します。おそらく、長い人生で問題解決において正しい原因追求のなぜなぜの掘下げの訓練をしなかったのでしょう。

人間は何か失敗をすると全てが悪かったような気持ちになりますが、失敗なんてだいたい些細な意思決定を誤って、偶然それが発見されなくて大きな問題として顕在化してしまうというパターンです。だから、なぜそういう誤った意思決定をしてしまったのかなぜなぜで原因を掘下げると同時に、間違った意思決定が問題が大きくなる前に発見できるような仕組みにしてしまえば同じ失敗をする事は無くなります。

こういう合理的プロセスを踏まず、全てを明確にしないから、わけのわからない理屈を言う変な人になってしまうのではないでしょうか。

例えば、バブルの時高値で不動産をつかんだのは、まだ上がると考えた事が間違いだったのに対し、現在のように底値になってももう不動産は二度と買わないと言っているのは、一見合理的なようで全く馬鹿げた理屈というのが理解してもらえるでしょうか。

皆さんには時間軸感覚を身に付けて、頑固爺よりは物わかりの良いリッチなおじさんになってほしいですね。"

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