不動産投資コラム マンション投資の鉄人

マンション投資の鉄人

第十三の鉄人   千葉県市川市在住 会社員 K.T.(69才)

サラリーマンのマンション投資(2)

其の2:資本主義社会とインフレ

" 資本主義社会はインフレの歴史でもあるといわれています。しかしながら、現時の日本経済はデフレの真っ只中で悪戦苦闘中です。物価は下がり、給料も下がり、失業率は過去最高を更新中で、会社収益も下降を続けています。デフレスパイラルに呑み込まれ、あちらからも、こちらからも、悲鳴が聞こえてくる現状です。インフレ待望論が叫ばれ、微調整インフレ施策も論議されるのも宜なるかなであります。

 ところで現在でもインフレに苦しんで国家経済が破綻に近い状態の国もあり世界は広いものです。インフレで悩んでいる国を横目でみながら、デフレ脱却のために、一気にインフレ政策をとることは問題でしょう。

 第1次世界大戦後のドイツの話ですが、2人の兄弟がいて兄は真面目に貯金を続け将来に備えていました。弟は大酒のみで自宅には酒の空き瓶が山のように積まれていたということです。インフレの高進の中で兄弟が財産の比較をしたところ、弟の方は物の値段の高騰で所有の空き瓶の値段の方が兄の貯蓄額を上回ったとの笑い話があります。又、インフレがひどくなると、昨日より今日、今日よりは明日と毎日パンの値段が高騰するそうです。テレビを買うのにボストンバッグ2個に札束一杯にして秋葉原に出かけるのはご免蒙りたいものです。そのような事態になれば、デフレどころの騒ぎではなくなります。

モデレートなインフレの進行が切に望まれます。それには政治家にもっとしっかりと対処してもらいたいものです。

 数十年前、私はさる大手生保の講演会に出席しました。講師は高名な経済評論家で金儲けの神様といわれる人でした。神様は早速持論を展開し始めました。「皆さんは資産家になりたい気持ちが一杯でこの講演会に来られたのでしょう。資産家になりたければ、銀行預金や郵便貯金をしてはいけません。また、生命保険に
入ることも得策ではありません。」とのたまわりました。生保の偉いさん方は苦笑いしておりました。生命保険の長期はインフレで減価するとの考えでしょう。物価騰貴率は銀行預金の利息では追いつかないとの考えが根底にあるのでしょう。私は生保の必要性は認めますが、基本的には掛け捨てが良いのでしょうか。銀行預金も手元に多少の流動性がないと心配でしょう。要は投資資金の割合の問題でしょう。

 バブル崩壊ではむしろ神様の言うように株や不動産の積極投資者が裏目に出て大幅に財産を減少し、預金者は損害がなく、財産を減らす事はなかったようです。

 問題は先見性にあります。時代がインフレに向かっているのか、デフレに向かっているのか、バブルの頂点はどこなのか。欲との二人連れなので判断を誤ってしまいます。政治家、官僚、金融人、ノーベル賞受賞の経済学者等の大多数が誤認しているのですから、資産家になるのは大変困難なことなのです。過去の統計資料を一瞥してみましょう。昭和20年から62年までの40年間の騰貴率ですが会社員の初任給が220倍、ビールが180倍に対して家賃は1100倍です。明治25年から平成2年までの100年間でビールが2285倍、高校教師の給料が7600倍に対して家賃は44万7400倍です。明治4年を基点とした100年間の消費者物価は3800倍、地価8万倍です。その後のバブル崩壊を差引しても土地の優位性は厳然たりです。従って、資産形成には預金よりも投資であり、なかんずく不動産と株式がそれぞれ投資の横綱といえるでしょう。

 投資で成功するには万巻の書による学習活動、多くの失敗を含んだ経験、勘、決断力、実行力の総合的能力が必要です。根本原則は安いときに買い、高いときに売れば良い事で確立は50%であります。小学校の生徒でも判ることなのです。ところが現実は厳しくて成功している人は極々少ない事は貴方の周囲の人をご覧になれば納得されることと思います。簡単な方法はツイている人、成功している人を模倣することです。

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